一宮駅の南側、高架のすぐ近くに目を引くブロンズ像があります。繊維の街のシンボルとして設置された「織姫像」で、1959年(昭和34年)に彫刻家の野水信によって製作されました。その大きさは、約2.65メートルです。
ウールの恩恵をもたらした羊を連れた少女が、空に向けて両手を大きく広げています。未来に向かって駆け出そうとする姿が印象的でもあります。当初は、一宮駅東側の銀座通ロータリーに設置されていましたが、駅前の整備に伴い、1999年に現在の場所に移設されています。また、織姫像のミニチュアが、成人式の記念品として贈呈されたこともあるそうです。
織姫というと、和服姿を連想しますが、一宮駅前の「織姫像」はギリシャ神話に出てくるような女神です。七夕の象徴として、「彦星像」があってもよさそうですが、製作および設置は確認できていません。
旅行バスの待ち合わせ場所に使われることが多いと聞きますが、付近に渋滞が発生するためお勧めはできません。(text in 2013.7.1)
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