空に向かって真っ直ぐに枝を広げていた巨木イチイガシが、老木化により伐採されていました。地蔵寺の西門前に堂々とそびえ立っていました。巨木の切り株を見てみると、どうやら空洞ができてしまうほど枯れていたようです。
郷土の詩人・佐藤一英は、終戦後、焼け野原に立っていたこのイチイガシから生命力を感じて、独自の樫の木文化論を提唱したと聞きました。
倒木となる前に、適切に対処できたことは良かったと思います。ただ、一宮市指定文化財としている巨木のため、事前に市民への伐採する旨の告知があっても良かったと感じます。一宮市内に文化の香りが、また少し減りました。
(text in 2019.05.27)