桃花祭は、江戸時代まで3月3日の桃の節句にあわせて催されていましたが、明治維新後に改めています。真清田神社の周辺に桃の木が群生して、かつては「青桃丘(せいとうきゅう)」と呼ばれていました。桃の木の枝を用いて身の汚れを払落し(桃の木には霊力があると信じられていました)、近くを流れていた木曽川(かつては中心市街地まで木曽川が流れていた貴重な証明です)に厄介を託した桃の木の枝を流して除災や招福を祈ったことが、桃花祭の始まりです。神前の供え物に桃の小枝をそえて、桃花祭に奉仕する人は烏帽子や冠に桃の花を付けています。
1日に神前で和歌を披講する短冊祭が行なわれ、2日には歩射神事が一宮市内の高校生の射手によって催されて、その豊凶を占います。3日には流鏑馬(やぶさめ)と御神輿渡御(おみこしとぎょ)があります。真清田神社の御神体を乗せて、お旅所(青年の家)まで往復します。
桃花祭は、別名「馬まつり」とも言われて、馬上に御幣(ごへい)や人形を乗せた馬の塔が、御神輿渡御と一緒に闊歩します。願いごとを、桃の木や馬道具に託した風情が楽しめます。
名称 | 桃花祭(とうかさい) |
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開催月 | 4月(2023年は4月3日に開催) |
開催場所 | 真清田神社(一宮市真清田)、本町商店街 |
臨時の駐車場 | 設けていません 中心市街地のコインパーキングはこちら |