国土交通省が作成した踏切安全通行カルテ(2007年4月公表)の中で、愛知県一宮市内で対策が必要な踏切として抽出されたのは下記の場所です。
・名鉄本線「今伊勢」駅の南側の踏切
・名鉄本線「石刀」駅の南側の踏切
・JR「木曽川」駅の北側の踏切
・名鉄本線「新木曽川」駅の北側の踏切
・北方消防出張所近くの名鉄線の踏切
・名鉄尾西線「苅安賀」駅東側の踏切
「今伊勢」駅、「石刀」駅近くの踏切では、対策のひとつとして注意喚起看板が設置されています。「踏切は安全に通行しましょう」と書かれた看板がありますが、ご存知でしたか。その他で対策済の場所はありませんが、西尾張中央道に対しての名鉄尾西線の高架化は推進中。総合駅の「一宮」駅周辺は鉄道が立体化されているので、踏切対策の必要性が無いと思います。
「HELLO!! 138」チームは、「今伊勢」駅の南側の踏切を見てきました。最初の印象は、電車の往来が多いため、遮断機が忙しく上下していることです。国土交通省の資料から、ピーク時の遮断時間が「1時間の内で40分以上」とされています。電車の通過後、線路を渡り切ったらすぐに、再び踏切の警報音が鳴りました。学生が「ちょー早い」と叫んでいました。時間帯により、開かずの踏切、と言えます。名鉄本線とJR線が並走して敷かれているのが主因です。
鉄道を横切る市道は片側一車線(センターライン無し)で、歩道(踏切の東側は無し)が設けられています。その市道に接続する側道が多く、踏切渋滞の原因となっています。車も人も自転車も往来があり、それぞれが直進すると限らず、左折や右折するため渋滞を引き起こします。
民家や店舗が密集している地域(警報音や電車の振動が激しいと想像します)で、鉄道の高架化あるいは市道の地中化は実現困難と思います。「HELLO!! 138」チームは、踏切を横切る市道の一方通行、側道への進入および側道からの進行の制限を提案します。歩道橋の設置も提案します。
(text in 2017.3.17)