真清田神社(ますみだじんじゃ)は、神武天皇33年に創建されたと言い伝えられています。その神武天皇の即位は紀元前660年(弥生時代)にあたるため、築2,000年以上の歴史があることになります(本殿などは戦災で焼失しています)。
尾張氏(おわりうじ)が尾張国に移住した際に、天火明命(あめのほあかりのみこと、尾張と名付けた開拓者)を祀ったのが起源とされています。地元の氏子や国司など、多くの人から崇敬を受けて、江戸時代には徳川幕府からあつい加護を受けていた神社です。神社の格式では、最も社各が高く一番初めに参拝しなければいけない有力な神社とされています。ただし、明治維新後に社格制度が改められて、真清田神社の格式も変わったと思われます。真清田神社の本殿および渡殿(2006年登録)、祭文殿(2007年登録)、北門および透塀(2007年登録)は、登録有形文化財です。重要文化財も多く保存されています。
真清田神社の鎮座する地域は、木曽川の灌漑用水による水田地帯として開けていました。清く澄んだ水の張られた水田から、真清田と名付けられたと伝えられています。また、一宮市の名前は、「尾張國一之宮」という真清田神社の称号に由来していて、市章は真清田神社に保存されている「五鈴鏡」をかたどっています。
一宮市中心部に鎮座していて、文明や文化の発展に真清田神社が大きく寄与したと言えそうです。一宮市には真清田神社がある、という事実が心のお守りになります。(text in 2014.1.10)
参道を歩くと、祝いの席に用いられる酒樽に整然と迎えられます。また、初頭を飾るのに相応しい縁起物の巨大な絵馬も眺めたいです。
真清田神社大麻、開運厄除鎮火御守御幣、破魔矢、合格守、安産守、こども守などの縁起物があります。初穂料を納めてぜひ縁を担ぎたいです。
初詣順路が仕切られていて、真清田神社に向かって左側が往路、右側が帰路となっています。横断幕やカラーコーンが目印です。神社内は段差が多いため、充分にご注意ください。
Pick UP
少し足をのばして抹茶で一息。
場所は真清田神社の楼門から、東へ約200メートルです。
御茶処 莱芙(らいふ)
愛知県一宮市松降1-3-12
6:00〜18:00
毎週月曜定休