尾西歴史民俗資料館の別館は「旧林家住宅」と呼ばれて、その住宅が2002年(平成14年)国登録有形文化財建造物に指定されたのを記念して、「もみじまつり」が企画開催されました。
「旧林家住宅」の日本庭園は、施主の林英太郎氏の子どもとなる幸一氏が作庭。昭和の初年から没するまでの約10年間に渡り、細部の指示を出し続けたと言われています。未完の庭園となりますが、日本の四季が具現化された場所と感じます。心字池(しんじいけ)を中心にその周りをぐるりと散策する工夫が施されていて、順番に眺められます。枯池(水が張られていない池)、腰掛待合、水琴窟、竹林、燈籠が庭園を彩り、紅葉と新緑が目に鮮やかです。水琴窟の乾いた水の音色をぜひ拝聴してください。
「もみじまつり」は民俗芸能の演武、三味線や大正琴など和楽器による生演奏が楽しめます。裏座敷で生演奏が披露されるため、庭園からの鑑賞となります。そのため、一部の方は縁側に座ることができますが、ほとんどの方は庭園からの立ち見となります。また、特設されたお茶席で淹れたての抹茶が堪能できます。
日本の原風景は受け継いで守っていくものであり、その営みが感じられる「もみじまつり」でもあります。
名称 | もみじまつり |
---|---|
開催月 | 11月(2022年は11月12日から23日) |
開催場所 | 尾西歴史民俗資料館の別館(旧林家住宅) |
臨時の駐車場 | 尾西歴史民俗資料館の駐車場(20台程度)を利用可能 |