中核市への移行で、保健所機能が強化されることを期待します

第3波と言われるコロナ禍が猛威を奮っています。第1波、第2波と比べてしまうと、その新規感染者数や重傷者数が多くなっている現実です。東京都、大阪府、北海道などでは、連日の報道の通りで多く発症し、ここ愛知県でも危惧すべき数値が出ています。

一宮市では、第3波期間中、数人が発症する一進一退の状態でした。しかし、11月下旬に、1日あたりの新規感染者数として最多となる19人と発表がありました。一宮市内の高齢者施設でクラスター(感染者集団)が発生したためです。

この事案を受けて、一宮市はどのように対策をとっていくのか。国や県レベルでは、何かしらの対策が出ています。一宮市長からのメッセージを公式ホームページから抜粋すると、「今までと違う新しい季節の行事(忘年会、クリスマス、年末年始など)の楽しみ方の検討をお願いしなければいけない」と明記されています。

お願いするかも、という検討段階で、一宮市独自ではコロナ対策を打ち出せない見解が読み取れます。それぞれの権限が不明確なため、当然の状況だと思います。一宮市独自の持続化給付金なども当初はありました。けれど、コロナ禍が長期戦になってきた今、一宮市独自の支援には限界があると理解できます。

一宮市は、2021年4月に中核市へ移行となり、一宮市保健所が開設されます。愛知県の仕事だった保健所の業務が、一宮市の管轄となります。一宮市が自ら、今回のコロナの予防や感染拡大防止にも取り組んでいくことになります。

他の地域の保健所では、スタッフが問い合わせ対応や病院紹介の割り振りで疲弊している報道を散見します。新たなスタートとなる、一宮市保健所はどうなるのか。

開設当初は、約60名の職員が配置されて、保健所の所長は公衆衛生の医師が担当。獣医師、薬剤師、保健師、管理栄養士、歯科衛生士など、多くの専門職のスタッフも配置されます。愛知県から20名ほどの応援スタッフが要請される予定でもあります。

愛知県管轄の一宮保健所で、実際にスタッフが実地経験を積んでいます。コロナ禍においては、やはりコロナ発症者が出た時の連携や情報収集などの経験を生かしてほしいと願います。

コロナ禍においての中核市への移行が、保健所機能の強化となり、コロナ対応がさらに迅速化、高度化されることを期待します。

一宮市のコロナ感染者数

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