ジャパン・ヤーン・フェアと総合展「THE尾州」で一宮市の繊維を学ぶ

2015年2月4日から6日まで、一宮市総合体育館で開催されました。三日間で延べ6,767人がご来場(ファッションデザインセンターの公表では過去最多)。日本で唯一の全国規模の糸の展示商談会、尾州産地内の企業や団体の出展、「ジャパン・テキスタイル・コンテスト2014」のセレモニーや作品展、翔工房の作品発表会などが行なわれました。貴重な機会となったのは、「アンリアレンジ」による公開限定ショー。1,000人を超える多くの学生や一般客が刺激を受けていました。

21050611ジャパンやーーフェア会場

20150611ジャパンヤーンフェア商談ブース20150611ジャパンヤーンフェアの糸アパレルに特化した企画展のため、出展者と来場者の目的が明確です。商業施設の開発ラッシュにより扱う商品の差別化が必須な時代。商品素材からの差別化が求められています。機能素材、意匠素材、付加価値素材などが多数展示されている横で、商談の熱気が立っていました。


20150611あいち戦国姫隊20150611ウール展示暑い夏こそ、肌触りが良くて軽い素材のウールが最適です。ウールのPRに「あいち戦国姫隊」が駆け付けていました。徳川家光の母・江(ごう)役が手に持っているのは、3Dプリンターで作った髪飾りです。「あいち戦国姫隊」は、2015年3月末日にてその活動を終了しています。お疲れ様でした。


20150611名古屋モード学園のファッションショー20150611名古屋モード学園のファッションショー舞台名古屋モード学園によるファッションショーも新規で行なわれました。実際にバイヤーを招いてのプレゼンテーションという設定は興味深いです。出演者以上に、観客の緊張感も重なって、アリーナ全体が張りつめた雰囲気に。時間通りに開始できなかったのが残念。


20150611クラシックホテルのケータリング一宮駅前のクラシックホテルによるケータリングサービスがあり、惣菜パンや菓子パン、弁当などを販売。飲み物は、既設の自動販売機、売店コーナーで購入できます。奥のフリースペースでは商談の一幕も。


20150611尾州産のブックカバー地場産品の販売コーナーでは、尾州産地のブックカバーも販売。今回のイベント会場以外でも販売されるため、ぜひ手に取ってご覧いただきたいです。


一般客としては面白みに欠けるイベントかもしれません。けれど、地場産業を学ぶ機会として貴重です。今回が初めての来場者は、全体の3割にあたるアンケート結果でした。「アンリアレンジ」と名古屋モード学園によるファッションショーが大きな要因です。アパレル、ファッション業界で働きたい方は、必ず見ておきたい裏方の現場だと思います。また、「ジャパン・ヤーン・フェア」の出展に海外企業の名前が無いため、次回以降の誘致に注目したいです。

次代のファッション産業を担う人材の発掘と育成をテーマにした「ジャパン・テキスタイル・コンテスト2015」で作品を募集中です。必要提出物の受付期間は、2015年11月2日から30日。一宮市や業界関係団体は、新しい才能や挑戦をしっかりとサポートしています。詳細は、公益財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンターのホームページをご覧ください。
(text in 2015.6.11)

20150611尾州展の作品発表

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ハロ〜いちのみやチーム
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